【報告】氷河時代案内人養成講座(第3回)

11月27日(火)の午後7時から、博物館2階多目的室で第3回の講座をおこないました。

第3回氷河時代案内人養成講座のようす

第3回氷河時代案内人養成講座のようす

今回は当館学芸員の渡辺が講師となり、「遺跡と人類」の題でお話しいたしました。野尻湖はナウマンゾウの化石といっしょに石器や骨器が出土するたいへん条件に恵まれた遺跡であること、しかし、ミトコンドリアDNA分析による日本列島への現生人類の到達時期はおよそ4万年前で、それ以前の日本列島には人類がいなかったとする考えもあり、前期旧石器時代に属する野尻湖の立が鼻遺跡は評価が定まっていないのが現状だということ、野尻湖周辺は国内でも有数の後期旧石器時代の遺跡が密集する地域で、石斧がたくさん製作された地域であることなどを紹介しました。

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【報告】氷河時代案内人養成講座(第2回)

11月20日(火)の午後7時から、博物館2階多目的室で第2回目の講座をおこないました。

テキストの図を示しながら説明する関学芸員

テキストの図を示しながら説明する関学芸員

今回は当館の関めぐみ学芸員が講師となり、「地層が語る野尻湖7万年の歴史」の題で話をしてもらいました。ナウマンゾウの化石が見つかる野尻湖底の地層「野尻湖層」についての説明や、野尻湖を取り囲む火山から噴出した火山灰の話、古環境を推定するために分析をしている花粉や珪藻(けいそう)の話など、野尻湖周辺の地層や古環境について紹介していただきました。

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【報告】レプリカ着色ワークショップ

文化庁の補助事業で「サテライトミュージアム事業」というものをおこなっています。信濃町の中の店舗や宿泊施設などにナウマンゾウの歯の化石などを置いてもらい、見た方にナウマンゾウや野尻湖発掘に興味をもってもらって、博物館に見学に来てもらおうという取り組みです。
昨年に続き今回が2回目ということもあり、参加者は3名と少なかったのですが、博物館の職員といっしょにレプリカに着色する作業をやっていただきました。

白いかたまりがナウマンゾウ臼歯の石こう模型

白いかたまりがナウマンゾウ臼歯の石こう模型

今日の作業はあらかじめ型に石こうを流してつくっておいたナウマンゾウの臼歯とヤベオオツノジカの下顎骨に、本物を見ながら着色をしてもらうというもので、最初に近藤館長から今回着色する化石の話を聞いてから色をぬり始めました。

近藤館長によるオオツノジカ下顎骨の説明

近藤館長によるオオツノジカ下顎骨の説明

茶色をベースにいろいろな色を混ぜながら色をつくってぬりましたが、なかなか本物の色に近づけるのは難しいと感じました。

色塗りに挑戦中。けっこう難しい

色塗りに挑戦中。けっこう難しい

サテライトミュージアムとして町内で展示されているレプリカは、昨年製作されたものと合わせると、30箇所以上の所にあります。見かけましたらぜひ、よく観察してみてください。

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【報告】氷河時代案内人養成講座(第1回)

氷河時代案内人(地域学芸員)養成講座の受講者を募集したところ、28名の方にご応募いただきました(11日に応募を締め切りましたので、現在は募集していません)。

11月13日(火)の午後7時から、博物館2階多目的室で第1回目の講座をおこないました。予想よりも多くの応募者があったため、用意した席はすべてうまってしまいました。

今回は当館の近藤館長が講師となり、当館の展示解説書をテキストに使って、「野尻湖発掘と哺乳動物化石」の題で話をしてもらいました。ナウマンゾウの名前の由来やナウマンゾウの歯が野尻湖で最初に見つかった時のようす、野尻湖の発掘で最初に化石が掘り上げられた時のことなど、面白いエピソードを交えて話をしていただきました。

ナウマンゾウの歯のレプリカを使って説明する近藤館長

ナウマンゾウの歯のレプリカを使って説明する近藤館長

また、ナウマンゾウの特徴も、歯のレプリカを使ったり、他のゾウの歯と比較したりして、わかりやすく説明していただきました。

 

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