体験ミュージアム内の骨割り実験のコーナーを紹介します。
野尻湖で見つかるナウマンゾウやオオツノジカの骨の化石は、割れていることが多いです。その中に、両端がとがってひし形のような形で割れた骨のかけらが見つかることがあります。割れ口が螺旋(らせん)状に割れている場合、このような骨のかけらをスパイラル剥片(はくへん)と呼びます。
スパイラル剥片は瞬間的な強い力が点で加えられた場合にできると考えられていて、牛の大腿骨(だいたいこつ)などに石をたたきつけて割る実験で、このような割れた骨ができることがわかっています。
つまりスパイラル剥片の化石が出土すると、ヒトが骨を割った可能性が考えられるわけです。
スポンジのような素材でできた石を使って、スパイラル剥片ができる状況を試してみてください。
やり終わったら次の人のために、骨の割れ口をくっつけておいてくださいね。磁石が入っているので、くっつきます。