出土品1000点を展示。氷河時代のくらしが分かる博物館

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2F 常設展示室

1962(昭和37)年に始まった野尻湖発掘で出土した7万9000点の出土品はすべてここ野尻湖ナウマンゾウ博物館にあり、そのうちの重要な化石や遺物、約1000点を展示しています。

展示室に入るとまず目に付くのが、ナウマンゾウの実物大の復元像です。大きな牙を前に突き出し、入館者の方に向かってくるようなポーズで、とても迫力があります。これは発掘で得られた科学的なデータを基にして、芸術家が造った復元像です。

野尻湖底には、ナウマンゾウの歯の化石だけでも約40頭分が発見されていて、日本を代表するナウマンゾウのb産地aとなっています。

野尻湖のもう1つの特徴は、ナウマンゾウの化石とともに野尻湖人と呼んでいる旧石器人類の石器や骨器などの遺物が見つかることです。骨製クリーバー(ナタ状骨器)や骨製スクレイパー(皮はぎに使われたと考えられる骨器)など、ゾウの骨でできたもので、約4万年前という国内でも有数の古さです。野尻湖では人間の使った石器だけでなく、当時の骨の道具や食べ物となっていたナウマンゾウ、オオツノジカの大量の骨も見つかるので、わが国の最も古い人たちの暮らしを具体的に知ることができます。また、約4万年前の植物や貝、昆虫化石もあり、信州の氷河時代のことを総合的に知ることができます。

これらの展示品は、全国から野尻湖発掘に参加した2万3000人にも及ぶ小中学生や一般の皆さんが発見したものです。展示品のラベルには発見者の方の名前が書かれていて、何年後かにその化石に会いに来る人もいます。