企画展・特別展

第38回特別展「信濃町の縄文時代のはじまり -土器出現の草創期から前期までのようす-」

野尻湖ナウマンゾウ博物館の常設展示室ではナウマンゾウがいた旧石器時代の展示が中心となっていますが、それに続く縄文時代の遺跡も信濃町にはたくさんあり、発掘調査によって土器や石器などが発掘されています。特に土器が作られはじめた縄文時代草創期の土器がた くさん見つかる地域として知られていて、縄文時代へと時代が移ってからも、野尻湖周辺には人々が行き来していたことがうかがえます。 続く縄文時代早期、前期という時期の土器や石器も展示して、信濃町 の縄文時代前半期のようすを紹介します。貫ノ 木遺跡から出土した縄文土器は、年代測定された土器としては長野県で最古といわれていますので、この土器は必見です。
普段は収蔵庫で保管されているためにほとんど見ることのない縄文時代の遺物をたくさん展示しますし、土器の表面についている模様の付け方が体験できるコーナーもありますので、ぜひ、見学におこしください。

期 間 : 令和5年7月15日(土)~ 11月30日(木)
会 場 : 野尻湖ナウマンゾウ博物館3階特別展示室
展示内容 : 貫ノ木遺跡、仲町遺跡、市道遺跡出土の土器、石器ほか

春期企画展 瀬戸内海のゾウ化石 ―髙橋・西谷コレクションII―

香川県の漁師・西谷明さんが瀬戸内海の海底から 採取し、髙橋芳樹さんが収集したゾウ化石のコレク ションの一部が、研究に役立ててほしいとのことで、 昨年野尻湖ナウマンゾウ博物館に寄贈されました。 瀬戸内海ではさまざまなゾウのなかまの化石が見つ かっており、日本でも有数の化石産地として知られ ています。
今回の企画展では、寄 贈していただいたナウマ ンゾウやトウヨウゾウの 化石33点を展示します。 瀬戸内海の海底からやっ てきた貴重なゾウ化石 を、野尻湖産のナウマン ゾウ化石との比較も交え ながらご紹介します。
期 間:4月8日(土)~7月2日(日)
会 場:野尻湖ナウマンゾウ博物館3階特別展示室
展示内容:髙橋・西谷コレクションII ゾウ化石33点ほか