関山神社、鮫ヶ尾城跡をめぐりました

6月5日(日)に学習会「遺跡めぐり(春)-関山神社と鮫ヶ尾城-」をおこないましたのでご報告します。参加者は26名でした。

午前9時に博物館を出発し、まずは新潟県妙高市の関山神社に向かいました。関山神社では妙高(関山)の文化を語る会の川上さんほか2名の方にお出迎えいただき、丁寧にご説明をしていただきました。最初に社殿の中で妙高山の信仰のこと、秘仏の本尊のこと、社殿のことなどについてお話をうかがい、次に妙高堂、石仏群、仏足石を見学しました。多くの古い石仏が並んでいたり、巨石に細かい彫刻がされていたりと、古くから信仰を集めた地であった証拠が残されていることに驚かされました。次に旧関山宝蔵院庭園を見学しましたが、明治になって廃寺となった寺の庭園がよく残されていて、現在は国の名勝に指定されています。妙高山を借景とした庭園は中央に妙高山が見えるように設計されているそうですが、この日は雲に隠れて妙高山は見えず、とても残念でしたが、このすばらしい庭園をバックに、全員で記念撮影をしました。

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仏足石を見学

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旧宝蔵院庭園で記念撮影

次に上越市中郷区にある片貝縄文資料館へ行き、資料館の荒川さんに館内をご案内いただきました。近くの籠峰遺跡から出土した主に縄文時代後期から晩期にかけての土器や石器がたくさん展示されていて、土偶、石棒、石冠といった信濃町ではほとんど見たことのない遺物を見学することができました。ここでは部屋をお借りして、昼食をとりました。

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片貝縄文資料館を見学

午後は妙高市の斐太歴史の里に行きました。ここでは斐太歴史の里ボランティアガイドの会の皆さん5名で、2班に分かれ、見所ごとに丁寧に説明をしていただきました。斐太遺跡は弥生時代後期の遺跡で、竪穴住居跡と思われるくぼみを多数見ることができました。鮫ヶ尾城跡ではいくつもの堀切を通りながら山頂へと向かい、山頂付近ではここで上杉景虎が自刃したのではないかという説明を聞き、遠い戦国時代に思いをめぐらすことができました。

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鮫ヶ尾城跡へのぼっています

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曲輪で説明を聞きました

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鮫ヶ尾城跡山頂

 

最後に斐太歴史民族資料館に行き、斐太遺跡から出土した土器や鮫ヶ尾城跡から出土した焼けた米、民俗資料などを見学し、帰路につきました。

信濃町からそれほど遠くない地域で、信濃町ではあまり見ることのできない遺跡、遺物を、その地域の方々からご説明をいただいて見学することができ、今回もとてもたくさんの発見がありました。こうした近隣の地域の歴史や文化を知り、そこから、わが町の歴史や文化との関わりについても考えていけたらと思います。
各見学地でお世話になったみなさまに感謝いたします。

(文責:渡辺哲也)

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