【報告】イグルーをつくりました

野尻湖周辺活性化事業実行委員会主催で「イグルー」をつくるイベントをおこないましたので、その様子を紹介します。
実行委員会では氷河時代の衣食住をテーマにした体験プログラムの開発を考えていて、今回は「住」をテーマに、北極地方に住むイヌイットの人々がつくる雪の家「イグルー」づくりに挑戦しました。

完成したイグルー

完成したイグルー

16日(日)午後1時から博物館北側の駐車場で、参加者24名、実行委員などのスタッフ11名でおこないました。

今年は記録的な暖冬で、この時期はいつもなら積雪が1メートルくらいはあるのですが、今年は15センチ程度。しかも天気は雨。幸い小雨でしたので、テントを張って、テントの下でつくることにしました。

雨のため、テントの中でやりました

雨のため、テントの中でやりました

このコンテナに雪を詰めて雪のブロックをつくりました

このコンテナに雪を詰めて雪のブロックをつくりました

講師は新潟県妙高市の坪井洋人さんです。最初に本を使ってイグルーについて説明をしていただいてから、イグルーづくりにとりかかりました。まず、ひもを使って直径2メートルの円形をえがき、そこへコンテナに雪を詰めてつくった長方形をブロックを「そり」にのせて運んで、円に沿って並べていきました。積んだ雪のブロックの上面をのこぎりで切って、最初のブロックは低く、隣りのブロックは少し高くと、徐々に高くなっていくように螺旋状(らせんじょう)にしていきます。

つくりはじめたところです

つくりはじめたところです

そこへ2段、3段と雪のブロックを螺旋に積んでいきますが、ブロックの上面は2段目、3段目と高くなるにつれて内向きになるようにのこぎりで斜めに切っていきますので、上の方が狭くなってきてドーム形になり、天井に雪のブロックをのせて、のこぎりで切ってうまくはまると天井がふさがり、ドームの完成になります。最後に中から下の方をこぎりでアーチ形に切りぬいて、出入口をつくるとできあがりです。

完成に近づいてきました

完成に近づいてきました

イグルーは2つできあがりましたので、2つをトンネルでつなぎました。

子どもたちは雪のブロックを運んだり、積んだブロックの間のすきまを雪で埋めたり、トンネルづくりをしたりと大活躍。力をあわせて、楽しくイグルーづくりができました。そして完成したイグルーに入ったり出たり。楽しく遊びました。

完成したイグルーで楽しく遊びました

完成したイグルーで楽しく遊びました

氷河時代の人々がこのような家に住んでいたかどうかはわかりませんが、雪を使ってこのような家ができることを感じてもらう良い機会になったと思います。

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