企画展のお知らせ

企画展「割れた骨」

2016年におこなわれた第21次野尻湖発掘で、ヤベオオツノジカの腕の骨片がばらばらに見つかりました。割れている面はとても新鮮で、1つだった骨がなんらかの原因で割れたのではないか、と考えられました。その後、野尻湖哺乳類グループで化石の砂を丁寧に取り、薬品で強化してから、詳しく調べると、散らばっていた3つの骨片が接合することがわかりました。収蔵庫に保管していた化石を詳しく調べると、1973年の第5次発掘で見つかったヤベオオツノジカの化石と1975年の第6次発掘で発見された化石とも接合することがわかりました。驚くことに割れている面はどれも新鮮です。これらの化石は30mも離れたところからみつかっているのに、あまり磨耗していないのです。これはどのように考えたらいいのでしょうか。今回の特別展では、いろいろな割れた骨を紹介し、なぜ割れたのか、どのように割れたのかを考えてみたいと思います。

日時 2018年3月20日(火)~7月1日(日)
場所 博物館3階特別展示室