第32回特別展「運ばれてきた黒曜石-野尻湖遺跡群から出土した黒曜石製の石器展-」

運ばれてきた黒曜石-野尻湖遺跡群から出土した黒曜石製の石器展-

 黒曜石。黒くてガラスのような天然の石。この石は野尻湖周辺では手に入らない石ですが、石器時代の遺跡からはこの石を素材とした石器がたくさん見つかります。この石の産地は諏訪湖の北東側の一帯で、野尻湖からは直線距離で80kmも離れています。つまり、野尻湖周辺の遺跡で見つかる石器は石器時代に運ばれてきたもので、こうした石器の動きから人々の移動などを推定することができるのです。
 黒曜石の原石に触れることができるコーナーも用意します。原産地の黒曜石と、数万年前に運ばれてきた石器を見ながら、遠いむかしの人々の暮らしを考えてみてください。

  • 期 間 2017年7月15日(土)~9月3日(日)
  • 会 場 野尻湖ナウマンゾウ博物館3階特別展示室
  • 展示品 黒曜石の原石、野尻湖遺跡群(仲町遺跡、照月台遺跡、上ノ原遺跡、東裏遺跡など)から出土した石器

 

照月台遺跡の石器(旧石器時代)

仲町遺跡の石器(縄文時代)